• 背中から脇腹にかけての強い痛み
• 風邪症状などないのに高熱が出た

元気にしている人が、急に激しい横腹の痛みを訴え、あまりの痛さにうずくまって動けなくなったり、食べ物を吐き出したりすることがあります。
この激しい痛みは疝痛といって尿管結石により引き起こされている可能性があります。
腹部超音波検査、腹部のレントゲン写真などで診断します。
痛みに対して、各種鎮痛剤（内服薬、坐薬、注射薬など）を使います。
結石の治療は石の大きさ、位置、症状の有無などにより異なります。
小さい石（1cm以下）であまり症状のないものは、自然に流れ出てしまう可能性が高いので、すぐには治療の対象にはなりません。
しかし、頻回に痛みが出現する場合や、長期間尿路を塞いでしまい、腎臓の機能を悪化させるおそれのある石は治療が必要になります。
現在は体外衝撃波砕石術（ESWL）といって、体を傷つけることなく、体外より衝撃波を結石に集め、体のほかの部分にはあまり影響を与えずに石だけを粉々に砕石する治療が主体です。

男性では頻尿、残尿感、下腹部の違和感などがあれば急性前立腺炎が疑われますが、こういった症状を伴わないこともあります。
女性では腰痛を伴っていれば急性腎盂腎炎の可能性があります。