高濃度ビタミンC点滴療法による癌治療とは

点滴された高濃度ビタミンCは、癌細胞に対しては抗癌剤として働きますが、正常細胞はむしろ活性化させることが明らかとなり脚光を浴びています。

高濃度ビタミンC点滴療法とは、1回のビタミンC量を25、50、75gと増やしながら、他のビタミン類とともに静脈に点滴する治療法です。
2005年9月にビタミンC療法の画期的な研究論文が「アメリカ科学アカデミー紀要」という権威ある科学雑誌に掲載されました。
その内容は、「ビタミンCは正常な細胞には影響を与えず、癌細胞だけを殺し、副作用のない理想的な抗癌剤である」との驚くべき内容でした。
それは、「高濃度アスコルビン酸(ビタミンC)点滴は、癌細胞に対してだけ選択的に毒性として働く」という内容です。
ビタミンCは自分が酸化されることで強力な抗酸化作用を発揮しますが、その際に大量の過酸化水素が発生します。
血中に投与されたとき、正常な細胞は過酸化水素を中和できますが、癌細胞はこれを中和できず死んでしまうというものです。
つまり、高濃度のビタミンCは、癌細胞にとって「抗癌剤」でもあるわけです。
また、ビタミンCは通常の抗癌剤と異なり副作用が少ないのが特徴です。

現在、癌細胞に対しての選択的攻撃力が高いため、手術後の再発防止、新たな補助療法としてアメリカ国立癌研究所(NCI)、国立衛生研究所(NIH)において研究が進められている、癌治療法です。

高濃度ビタミンC点滴療法ついての詳しい説明はこちらを参照ください。