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第一回 近年日本において前立腺がんが急増しています

Q.前立腺とは?

前立腺は男性のみにある臓器で、膀胱の出口に尿道を取り囲むように存在しています。
成人男性ではクルミ大の大きさで、15-20g程度です。
前立腺の役割は、分泌される前立腺液により精子に栄養を与え、精子の活動を盛んにすることです。
前立腺は50歳を過ぎると腫れてきますが、尿道に近い内側が腫れると前立腺肥大症、外側が腫れると前立腺がんになります。
この両者は全く違うものです。

Q.前立腺がんはどのくらいの頻度で発生する?

頻度的には、前立腺がんは、中高年男性に多く認められるがんです。
一般的には欧米人に多く、アジア人には比較的少ないがんと考えられていましたが、高齢化、食生活の欧米化と検査精度の向上により、日本人の前立腺がん患者数は近年急激に増加し、患者数は第1位の肺がんに迫る勢いです。

年齢別では50歳代前半では7番目、60歳代前半では2番目、60歳代後半以降では1番多いがんです。

日本では前立腺がん死亡数は増え続けており、前立腺がんで死亡する人はついに1万人を超してしまいました。
また、死亡数は将来も増加し続け、2015年には1995年と比べ約3倍になると予測されています。

食生活の欧米化、特に高脂肪食が大きく関係するので生活習慣病といえるかもしれません。

前立腺がんは決して珍しいがんではなく、身近ながんになっているのです。
男性は50歳を過ぎれば前立腺がんに注意が必要です。

 

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