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6月院内報です!特集は<膀胱がん>

2014/06/06
◯ 沖縄・泌尿器科専門治療のヒルズガーデンクリニック ◯

6月院内報!「膀胱がん」を特集いたしました!

膀胱は下腹部にある尿をためる袋ですが、ここにできたがんが膀胱がんです。通常は50歳以上の比較的年齢の高い方に多くみられます。また、男性の方が女性より多いがんです。
喫煙は重要な危険因子で、タバコを吸う人は吸わない人に比べて2~4倍膀胱がんにかかりやすいとされています。また膀胱がんにかかったあともタバコを吸い続けると再発の危険性が高まり、また悪性度の高い癌へ進行する場合が少なくないとされています。  

〈 症状 〉
  初期症状として多くみられるのは血尿です。肉眼で確認できる血尿(肉眼的血尿)のこともあれば、顕微鏡ではじめて確認できる程度の血尿(顕微鏡的血尿)のこともあります。血尿は痛みなどを伴わない場合が多く、初期では突然出現し、自然に消失します。腫瘍が進行してくると、頻尿、排尿時の痛み、残尿感といったもののほか、尿路感染、尿管口の閉塞による腎機能の低下なども起こります。

〈 検査 〉
  血尿がないか調べる尿検査や尿の中のがん細胞をみわける尿細胞診検査、膀胱や腎臓をからだの外から観察する超音波検査を行います。血尿の程度や尿細胞診検査の結果や超音波検査で膀胱に病変があるなど、膀胱内の観察が必要と判断した場合は、尿道から内視鏡を入れて膀胱内を観察する内視鏡検査(膀胱鏡)を行います。当院では、軟らかく刺激の少ない軟性膀胱鏡を使用します。内視鏡検査(膀胱鏡)は、超音波検査や画像検査で見つけることができない小さい病変でも見つけることができ、膀胱がんの診断に必要不可欠な検査です。検査後は数日間血尿が見られることもありますが、多くは自然に軽快します。

〈治 療〉   膀胱がんの治療の中心は外科手術であり,表在がんは内視鏡手術が,浸潤がんには開腹手術が行われます。また,患者の状態により,抗がん剤治療,放射線治療,免疫治療なども行われます。当院では、これらの治療を近隣の病院と連携して行っていきます。  
 表在性の膀胱がんでは、致命的になることはまれです。ただし、このがんは膀胱内に多発すること、何度も再発することが特徴ですので、定期的に膀胱内を観察していかなければなりません。
また、再発を繰り返すうちに、浸潤性のがんへとがんの性質が変化することがありますので、注意が必要です。膀胱がんは膀胱が存在する限り、膀胱内に再発する可能性は常にあります。
膀胱がんは血尿で始まることが多い病気ですが、血尿があればすべて膀胱がんというわけではありません。 しかし、血尿を自覚したり、尿検査などで異常を指摘されたりした場合にはいろいろな病気が考えられるので、その際は泌尿器科の専門医に相談してください。

 

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