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12月院内報です!特集は<血尿>

2014/12/11
◯ 沖縄・泌尿器科専門治療のヒルズガーデンクリニック ◯

12月院内報!「血尿」を特集いたしました!

 健診や病院での尿検査で、「おしっこに血が混ざってます」とか「尿潜血陽性です」とかいわれることがあると思います。
尿に血が混ざる、いわゆる血尿は、尿を作る腎臓や尿の通り道のいずれかの部位から出血を示す異常所見です。
血尿が発見される頻度は年齢とともに増え、男性に比較して女性に多く見られます。
おしっこが赤いなど、尿に血が混ざることを目でみて判断できる肉眼的血尿といいます。目でみて尿の色の変化はわからないものの、尿検査にて血が混ざっている状態を顕微鏡的血尿といいます。
疼痛や排尿異常などの自覚症状がまったくなくて、血尿が唯一の異常所見である場合を無症候性血尿といいます。
種々の症状を伴った血尿と比較すると、無症候性血尿の原因疾患はより重大なことが多く、とくに中高年齢層に出現した場合は尿路がんの初期症状である可能性が高いです。
 
〈 原 因 〉
 腎臓の糸球体で尿ができる時に、腎炎などの糸球体の病気があると、出血し血尿が出ます。これを糸球体性血尿といい、タンパク尿が混ざっているかが重要なサインになります。
糸球体性血尿とタンパク尿が持続すると腎機能が低下し、慢性腎不全になることもあります。
尿の通り道である腎孟、尿管、膀胱、尿道などに、出血を起こすような病気(感染症や結石・腫瘍など)があれば血が混ざる場合があります。これを非糸球体性(尿路性)血尿といいます。
まれではありますが腎臓の血管の奇形でも血尿をきたすことがあります。

〈 検 査 〉
 はじめに超音波検査を行い、腎臓や尿管、膀胱、前立腺(男性)の確認をします。超音波検査は簡単に行え、また痛みもなく、がんや尿路結石の有無などさまざまな情報が得られる有用な検査です。
その後、尿検査を行います。
もし、なんらかの疾患が疑われた場合には、さらに追加の検査を行っていきます。 腎炎を疑う場合は、免疫系の採血も行います。
尿路悪性腫瘍が疑われる場合は、内視鏡検査を行います。
また、尿のなかに癌細胞が混じってないか尿細胞診検査を行います。
 いずれの病気にしても、はやくみつかれば、それだけ体に負担のすくない治療が可能になります。血尿が見つかった場合には、症状がないからとほっておかず、はやめに泌尿器科の受診をおすすめします。

 

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