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11月院内報です!特集は<夜間頻尿>

2014/11/11
◯ 沖縄・泌尿器科専門治療のヒルズガーデンクリニック ◯

11月院内報!「夜間頻尿」を特集いたしました!

 夜間頻尿とは、夜間に排尿のために1回以上起きなければならないという訴えです。
 夜間の排尿回数が2回以上になるとQOL(生活の質)が低下するため、治療の対象になることが多くなります。とくに高齢者では夜間排尿の回数が多いほど転倒の可能性が高くなり、骨折の原因にもなることから放置するよりは夜間排尿の回数を減らすために何らかの対応をとることが望ましいと考えられています。

〈 原 因 〉
 夜間頻尿の原因はいろいろありますが、主な原因は①夜間多尿 ②膀胱蓄尿障害 ③睡眠障害に分けられます。いずれも年齢とともに悪化します。

①夜間多尿とは、夜間の尿量の多い状態をいいます。本来、尿は日中に多く作られますが、年をとるに従って、心臓や腎臓の働きが低下すると、夜間の尿量が増加し、夜間多尿となります。      
また、高齢になるに従い夜間の尿量を減らす抗利尿ホルモンが十分に分泌されなかったり、効力を発揮できなかったりするようになるのも原因のひとつです。
 他には、過剰な水分摂取とも関係します。水分は飲料だけではなく、食物にも多く含まれています。自分で思っている以上に過剰に水分が体に蓄積されているかもしれません。
また、高血圧や心臓病などのお薬の影響やアルコール摂取で夜間多尿になる場合もあります。

②膀胱蓄尿障害とは、前立腺肥大症、神経因性膀胱、過活動膀胱、間質性膀胱炎などの病気が原因で、膀胱に尿をためておけなくなる状態をいいます。

③睡眠障害も夜間頻尿の原因になります。特に高齢者は眠りが浅く、ちょっとしたことで目を覚ましてしまいます。本人もトイレに行きたくて起きるのか、目が覚めるからトイレに行くのか、わからないということも多いようです。睡眠障害にはうつ病や不眠症などの精神的な病気以外に、睡眠時無呼吸症候群や、むずむず足症候群等の多くの病気が関連している可能性があります。

〈 治 療 〉
 夜間頻尿の原因に応じた治療を行います。たとえば夜間頻尿の主原因が過剰な水分摂取であれば、夕方以降の水分摂取を控えるなどの水分摂取に関する指導を行います。
膀胱蓄尿障害が原因の場合は、その原因となる病気を見極め、その治療に必要な薬物による療法を行います。
睡眠障害が原因の場合は、不眠の原因となっている基礎疾患をまず治療し、生活習慣の改善を行ってもらいます。
夜間頻尿の原因は複雑なため、原因がはっきりしない場合は、泌尿器科専門医を受診して、まず原因のチェックから始めることが重要です。

 

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