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8月院内報です!特集は<梅毒>

2014/08/11
◯ 沖縄・泌尿器科専門治療のヒルズガーデンクリニック ◯

8月院内報!「梅毒」を特集いたしました!

 梅毒は多くの先進諸国同様日本でも減少傾向にあったため、昔の病気と考えられていたが、近年増加傾向にあります。
梅毒とは性行為感染症で、トレポネーマが性行為・オーラルセックス・アナルセックスなどによって感染します。口に梅毒の病変部分がある場合は、キスでも感染します。
皮膚や粘膜の微細な傷口からトレポネーマが侵入し、進行によって血液中に入って全身に広がります。
これ以外にも母子感染、輸血血液を媒介とする感染もあります。母子感染で赤ちゃんに起こる先天梅毒は、妊婦検診が行われているため、現在はほとんどありません。
梅毒の症状は治療をしなくても、一定期間たてば消失しますが、梅毒が治ったわけではありません。
きちんと治療を行い、定期的な診察や検査で完全に治ったことを確認する必要があります。

〈 症 状 〉
第1期と第2期が感染しやすく、感染後約1週間から13週間で発症する。現代においては先進国では、抗生物質の発達により、第3期、第4期に進行することはほとんどなく、死亡する例は稀である。

〈 第1期(感染後3週間 - 3か月の状態) 〉
 感染したところ(性器、口、肛門、手指など)の皮ふや粘膜に、しこり(軟骨の硬さ程度、小豆から人差し指の先位までの大きさ)ができます。(初期硬結)その後、しこりの中心部が硬く盛り上がり潰瘍になります。(硬性下疳)他に、太ももの付け根の部分がはれます。(痛みのないリンパ節のはれ)
※これらの症状は、治療せず放置しておいても2~3週間で消えますが 梅毒が治ったわけではありません。

〈 第2期(感染後3か月 - 3年の状態) 〉
 ピンク色の円形のあざが体の中心線にあたる部分を中心に顔や手足にできます。他に、赤茶色の盛り上がったブツブツができます。(小豆からえんどう豆くらいの大きさのもの)
また、脱毛症状や手掌・足底の皮疹、全身の無痛性リンパ節肥大、関節痛、発熱、全身倦怠感、食欲不振などが出現することもあります。   
※これらの症状も、無治療で1~3ヵ月で消えます。

〈 潜伏期 〉
 前期潜伏期:第2期の症状が消えるとともに始まる。潜伏期が始まってからの2年から3年間は、第2期の症状を再発する場合がある。
 後期潜伏期:感染はしているが症状がない期間で数年から数十年経過する場合もあるが、この期間は感染力を持たない。

〈 第3期(感染後3 - 10年の状態) 〉
 皮下組織に大きめのしこりできます。結節性梅毒疹やゴム腫といわれます。
※現在ではほとんどみられません。

〈 第4期(感染後10年以降の状態) 〉
 心臓、血管、神経、目などに重い障害が出ます
※現在ではほとんどみられません。

〈 治 療 〉
 梅毒は抗生物質の内服で治癒します。投与期間は第1期で2~4週間、第2期では4~8週間、第3期以降は8~12週間です。十分な治療をしても、効果の確認に時間がかかることが多いので、定期的な診察や検査で完全に治ったことを確認することが必要です。また、梅毒に感染しているとHIV(エイズウイルス)にも感染しやすくなるため、HIV検査もあわせて受けることが望ましいとされています。
何かあてはまる症状がある方は、速やかに専門医のいる病院へ受診しましょう。

 

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